20090723

日々、ほぼ定刻で出勤する道ですれちがう決まった顔はきまり悪いものだけれど、稽古場へ向かう途中で、毎度のように出会う光景には、また違った印象がある。

西巣鴨の駅で降り、エレベータで地上にあがる。大通りを右に折れると丁度正面が西で、晴れていれば綺麗な夕焼け。それを眺めながら、学校沿いを右に曲がる。

緩やかな下り坂の細道を民家と学校に挟まれて進む。すぐに稽古場=学校の入り口にたどり着くのだけれど、その前に、腰の曲がった老人がリアカーを引きながら休み休み道をあがってくる。小さな体全体を使って一生懸命にひいている。もう何度かすれ違った。

一体何だろうかと思う。稽古場への道。夕焼け。リアカーを引く老人。民家。学校。これらの景色がまとまって何かを作り出すようで、でもそれが何だか分からない。