現象について

今ここ、の現象(化)が、たとえそれが自分の「声」だとしてもその発声と了解との間の差異をもって、常に遅延するならば、純粋な現前は不可能となる。真実には決してたどりつけない。つまり、現象はその原理として衣装性を帯びる。故に現象の実在性はその客体の想像力によって補完されうる。ここにリアリティがイマジネーションと接続する回路がうまれる。
真実は物象をとらない、想像を持つ。