読んだ本

なかなか筆がすすまないので、5月に読んだ本を。
いい訳だけれど、自分なりのテーマで『アデュー』に寄り添い過ぎたようで、言葉が飽和した所へ、現実の舞台や仕事やイベントが続いてしまっていた…。まぁ、そんな訳はどうでもいい。

*

『祈りの海』グレッグ・イーガン
万物理論グレッグ・イーガン
ディアスポラグレッグ・イーガン
1Q84村上春樹
『恋愛について』ジャン・リュック・ナンシー
『生きる歓び』保坂和志

最初の3つはSF。科学技術の辿りうる道のりを追体験できる。まだやって来もしない事を、追体験というのは誤用だけれど、小説を読む事が、ただ知識の移動に終わるのでなく、何がしか描かれた出来事を「体験」するものであるとしたら、たとえそれが仮説的なものであったとしても、追体験と呼ぶこともできるのではないか。それがSFであろうが、ファンタジーであろうが。もちろん1Q84にも通じる。生きる歓びにも。
それぞれの感想は、また後ほど。。

新評論から、『小さな講演会』と題された小冊子のシリーズが刊行されていた。フランスの劇場(モントルイユ国立演劇センター)が企画する、子供向けの講演会をまとめたもの。薄くて小さいのに1400円(!)。でも難解な哲学を駆使するJ.L.ナンシーが子供に向けて恋愛を講じる…、これは読まずに居られなかった。
教育のテーマ、、少しずつ考えていかないと(言葉にしていかないと)ならないだろう。

*

今読んでいるのは、『ユング心理学入門』河合隼雄 と、『数学的思考』森毅。相変わらずバラバラだけれど、全部つながってる。吸収の時期らしい。呼吸。

問われず独り語りに終始するときは常体、顔の見える他者を少しでも意識すれば敬体になるのかな。。そう思います。