読書

クロノスとカイロス

「ユング心理学入門」>イメージの背後にある直線性が気になる…書き付けたところ、すぐに頭を叩かれた。 自己実現は究極の目標であると述べたが、これは一つの静止した到達点があり、それを自己実現と呼んでいるというものではない。…自己実現はつねに発展し…

神秘劇と夢象

今月はなるべく書いてみよう。 読書は、ユング心理学入門。夢の補償作用。 神秘劇がそのような役割をもっていたように、「夢こそは、治療的な神話 (therapeutic myth)である」とまでいうことができる。[5章 夢分析 P.177 岩波現代文庫版] あるタイプの劇が、…

読んだ本

なかなか筆がすすまないので、5月に読んだ本を。 いい訳だけれど、自分なりのテーマで『アデュー』に寄り添い過ぎたようで、言葉が飽和した所へ、現実の舞台や仕事やイベントが続いてしまっていた…。まぁ、そんな訳はどうでもいい。 *『祈りの海』グレッグ…

アデュー3

ロゴスの汀。 選びは忌避しえない必然性、抗いがたい力であるが、しかしながら、ある種の虚弱さを抱えた可傷的な[脆弱な]力である。この身代わりの思考は、ほとんど思考不可能な、ほとんど言語に絶するといってよい論理へと、私たちを連行する。 (P.107)…

アデュー2

モデリング…。 無限の混沌から概念、観念が掬われるとき、それはまるで1つの像であるかのように表象する。 像をなぞれば、文学に、音楽に、舞踊に、思考に、関係に、、それはなる。 線形の因果が始まる手前、始源の淵にある塊。 その、モデリング…。 ...す…

アデュー1

昨日買った本、その1。 『アデュー エマニュエル・レヴィナスへ』 ジャック・デリダ 岩波書店 …かくのごとく私に帰着するものが、なおも決断でありえようか? たとえそれが迎え入れや歓待に関するものだとしても、純粋に自律的な運動は、この名を、「決断」…